2008-04-03

Microformats をどう使うかにもフォーカスしている『Microformats: Empowering Your Markup for Web 2.0』

Microformats wiki は、リファレンスとしての要素が強く、具体的にどう使ってよいのかが弱かったり、見つけにくいという印象があります。また、たくさんの情報が集まっていますが、その情報が多すぎて、必要な情報を見つけにくく、見落としてしまう実感があります。

Microformats: Empowering Your Markup for Web 2.0』という洋書は、前述の欠点を補ってくれるものですので、その内容を簡単に紹介します。

Microformats: Empowering Your Markup for Web 2.0

まず、著者である John Allsopp のサイト です。Microformats の直接的な関係者ではないのでしょうかね。John Allsopp と Microformats との関係は把握できていません。

この本で扱っているフォーマットは、次のとおりです。
  • rel-license
  • rel-tag
  • rel-nofollow
  • VoteLinks
  • XFN
  • geo
  • adr
  • hCard
  • hCalendar
  • hReview
  • hAtom
フォーマットの仕様も解説していますが、それに加えて、どういった使い方ができるのか(するのか)を実例を交えて説明しています。その説明は、単なるマークアップに留まらず、CSS によるスタイリングまで含んでいます。

また、そのフォーマットに関連するツールや実装しているサービスの紹介もあるので、(仕様への準拠や使い方の良し悪しは除いて)具体的にイメージしながら Microformats を実感できます。

ケーススタディがあり、実際のサービスでどのように Microformats を使っているか、その解説があります。扱っているサービスは、次のとおりです。
  • Cord'd
  • Yahoo
付録も重宝します。

Microformats Specification Reference は、各フォーマットの仕様がコンパクトにまとまっています。わたしは記憶に定着していない範囲がたくさんある状況なので、すぐに引き出せるようにまとまっているのは助かります。また、各フォーマットの実例、関連するツールやサービスも一緒にまとまっています。

People, Tools, Services, and Publishers は、この本で紹介したものも含む様々な情報源をリストアップしているので、こんなところで、こんなフォーマットを使っているのかとか、わたしの関心領域と重なる部分はどんなところかとか、違った形での発見があります。さらに詳しく調査してみようというときに役立ちそうです。

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