2008-04-27

Googleを支える技術を読んで Google App Engine に備える!?

Googleを支える技術 巨大システムの内側の世界

Googleを支える技術 巨大システムの内側の世界』をちょうど 3時間くらいで読み終えました。

この本は、誰を対象として、どのような目的で読んだらよいのか? という視点から、どう紹介してよいのか悩ましい印象です。読み物といえば読み物だし、解説書ともいえるし、技術書ともいえなくもない。また、一般のビジネス書として括ってもよい気がする。

この本ですが、販売の直後は、入手しにくい状況が続きました。もともと数が少なかったのかもしれませんが、勝手な憶測としては、多くの人が、Google の中身ってどうなってるの? ということに関心があったんじゃないでしょうかね。少なくとも、私はそういう関心から、この本の手にとりました。

わたしが注目したのは「第3章 Googleの分散ストレージ」と「第4章 Googleの分散データ処理」です。というのは、これらの機能や仕組みは、ちょっと前にリリースされた Google App Engine を構成するサービスや技術のベースになっているに違いないからです。

具体的なキーワードをあげると、Google File System、Bigtable、Chubby、MapReduce、Sawzall といった仕組みが紹介されています。これらのキーワードは、Google App Engine のニュースや解説の中で(一部かな?)見かけたことがあるものです。

ですので、この本は、単なる Google の中身の仕組みの紹介でしかない、ともいえますが、Google App Engine といったように、Google のサービスをより活用しよう、活用していこうとする人が、そのイメージを掴むための導入本という位置付けもあるんじゃないかな。

ひとつだけ注意点があります。この本は Google の中の人が、Google について書いた本ではありません。Google のエンジニアやその関係者が発表した論文やブログなどを情報源として、その情報源をまとめあげたものです。

事実を確認したい人は Google に入社して(もしくは Hack して?)確認してください、ということでしょうね。

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