2010-07-07

Status Update アプリとスマートフォンから見る OpenSocial Pages の意義、欠点と課題

こんにちは。Nobuhiro Nakajima です。

OpenSocial Pages 向けの Status Update アプリ (サンプル) をアップデートしました。このアプリは 今どんな仕事をしているか? Twitter のようなタイムラインで共有しようというものです。

先日ご紹介した Tweet アプリ (サンプル) は jQTouch を使用した iPhone 専用のアプリでしたが、Status Update アプリは、PC も含めて iPhone、iPad、Android などのスマートフォンでも動作するようにしました。

Status Update アプリ (サンプル) のガジェットXML は、次のサイトから入手できます。status-update.r146.xml をダウンロードしてください。

OpenSocial Pages Downloads
http://sites.google.com/a/lrlab.to/opensocial-pages/downloads

また OpenSocial Pages for Google Apps をインストールすると、既定のガジェット (=ページ) として追加するようにしました。OpenSocial Pages を Google Apps にインストールするときは、次のボタンをクリックしてください。

Status Update アプリが、各種スマートフォンでどう動くのかスクリーンキャプチャをとりました。


OpenSocial Pages は、他のコンシューマ向け SNS とは異なり、アプリを iframe を使わず、ウェブページとして表示して動かします。つまり、従来のウェブページを OpenSocial アプリとして作成できるということです。

そのため、スクリーンキャプチャのように PC も含めて、iPhone、iPad、Android などのモバイルブラウザでも OpenSocial アプリを快適に動作させることができます。

ただし、モバイルブラウザという性質上、残念ながら今のところ Flash は使えません。が、OpenSocial Pages は、HTML5 でウェブページをレンダリングするようにしていますので、HTML5 のテクノロジを使ったリッチアプリを動作させることはできます。

また、Android は Flash のサポートを表明していますので、近い将来 OpenSocial Pages + Android で Flash ベースの OpenSocial アプリを動作させることもできるようになります。

Status Update アプリは、今どんな仕事をしているか、Twitter でいうところの "つぶやき" を Google Apps ドメインのユーザ間で共有できる アプリです。その "つぶやき" が、他のドメインや公のユーザに公開されることはありません。

OpenSocial Pages は Google Apps のユーザとグループをインポートして、必要に応じて同期できます。つまり、OpenSocial Pages を Google Apps にインストールすると、Google Apps の既存ユーザとグループをソーシャルグラフとして、Google Apps に閉じた OpenSocial アプリを動作させることができるということです。

Status Update アプリは、とても小さく単純なもの(OpenSocial と JavaScript の知識があれば誰でも作れる)ですが、これら OpenSocial Pages の特徴によって、役立つものとなります。

例えば、スマートフォンの特徴と HTML5 の特徴を活かして、"つぶやき" に位置情報を付与するようにして、今どこでどんな仕事をしているか、お互いに共有できるアプリに改善することもできるでしょう。

OpenSocial Pages を使うには OpenSocial と JavaScript の知識が必要で、ウェブ開発者がいないと使えないという欠点があり、大きな問題であると課題として認識しています。

現状は、ウェブ開発者がいて、自らアプリを開発して、仕事の役に立ててもらうというスコープですが、将来は Google Friend Connect Social Gadgets や Facebook Widget、Twitter @anywhere くらいの感覚で利用できるようになればと考えています。

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