後回しにする関数は delay メソッドで指定します。このとき、指定した関数はキューに追加するだけで、その関数は実行しません。delay メソッドで繰り返し関数を指定して、後回しにする関数をどんどん追加していきます。
後回しにする関数は $.resume メソッドで実行します。$.resume メソッドの引数には実行間隔が指定でき、その実行間隔の周期で、キューの中の関数を先頭から1つずつ順番に実行します。実行間隔はミリ秒の単位で指定します。省略したときは 10 ミリ秒です。なお、$.resume メソッドを実行し直すと、現在の実行周期を変更できます。
キューの中の関数がある限り、その関数を実行し続けようとします。ですので、キューの中に関数があるとき、delay メソッドで関数を追加すると、その関数も実行します。ただし、キューの中の関数がなくなると停止となり、delay メソッドで関数を実行しても、その関数は実行しません。そのときは $.resume メソッドを呼び出して再開してください。
Delay Plugin for jQuery ダウンロード
/*次のサンプルは、テキストを入力して実行ボタンをクリックすると、入力したテキストをタイプライタ風に再現するものです。
* Delay Plugin for jQuery 1.1.2
*
* Copyright(C) 2007 LEARNING RESOURCE LAB.
* http://postal-search-apis-and-solutions.blogspot.com/
*
* Dual licensed under the MIT (MIT-LICENSE.txt)
* and GPL (GPL-LICENSE.txt) licenses.
*/
(function($) {
// $.delay
$.delay = {
// $.delay.queue
queue: [],
// $.delay.timer
timer: null,
// $.delay.pause
pause: function() {
if (!$.delay.timer)
return;
clearInterval($.delay.timer);
$.delay.timer = null;
}
};
// $.resume
$.resume = function(interval) {
$.delay.pause();
$.delay.timer = setInterval(function() {
var fn = $.delay.queue.shift();
fn ? fn() : $.delay.pause();
}, interval || 10);
};
// delay
$.fn.delay = function(fn) {
var self = this;
$.delay.queue.push(function() {
self.each(fn);
});
return self;
};
})(jQuery); // function($)
入力したテキストを1文字ずつに分割して、$.each メソッドで1文字ずつ繰り返しています。その繰り返しの中で、1文字の span タグを組み立てて、その span タグを p タグの末尾に追加しています。このとき、delay メソッドを使って span タグの追加を後回しにしています。
最後に $.resume メソッドを使って、後回しにした関数を200ミリ秒の周期で実行しています。200ミリ秒ごとに p タグに span タグが追加されることになり、入力したテキストを1文字ずつタイプライタで入力したかのように見えます。
このサンプルを検索ボックスに適用すれば、テレビ CM でよく見かける「○○で検索!」のような動きのある効果にも応用できそうですね。
Delay Plugin for jQuery サンプル
<form onsubmit="run(this.q.value); return false;">Delay Plugin は jQuery の振る舞いを理解する目的で作成したものですが、特定の場面でニーズがあるかもしれませんので公開します。ライセンスは jQuery と同じにしておきます。
<input type="text" name="q" value="Tag Plugin for jQuery 1.1.2" />
<input type="submit" name="g" value="実行" />
</form>
<p id="r"></p>
<script type="text/javascript" src="jquery.js"></script>
<script type="text/javascript" src="jquery.delay.js"></script>
<script type="text/javascript">
//<![CDATA[
function run(q) {
$.each(q.split(''), function(i, v) {
$('<span />')
.text(v)
.delay(function() {
$('#r').append(this);
});
});
$.resume(200);
}
//]]>
</script>
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